• 2016.07.22 Friday

光明院(東福寺塔頭めぐり)

東福寺塔頭めぐり 「光明院」編。

 

 

 

こちらは、作庭家 重森三玲さんが手がけた『波心庭』が拝観できます。

重森さんといえば、東福寺の本坊庭園(有料)が有名ですが、こちらも、

さらにゆったりできるんです。

重森さんファン以外では知っている方が少ないようで、

とても静かな雰囲気なのも魅力。

 

入口で自分で300円を払って(竹の筒に入れて)入ります。

お寺の方がいらっしゃるわけではないので、各自のマナーが大切。

その分、誰もがお庭を、お互いを敬いながら、

静かに時間を楽しんでいる気がします。

 

 

窓や壁のちょっとした意匠も粋です。

 

 

 

 


光明院庭園

https://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=1&ManageCode=7000028

 


  • 2016.07.12 Tuesday

コップの夕暮れ。

 

(夕暮れの妄想。)

 

おばあちゃんの家のちゃぶ台の上に、

ちょっと黄ばんだ、透明のコップがひとつ。

西日をうけて、ぴかーって光ってる。

 

それが、「コップの幽霊である」ということは、

なぜだか、すとんとふに落ちて。

 

ご先祖さんが愛用してたものなのか、

もとの持ち主のたましいが入っているか、

よそからふらりと遊びにきた幽霊なのか。

よくわからないけれど、やさしい風景なのでした。

 

 

utsuwa:

手前から、日本の古いもの、

北欧の古いもの(記憶が確かなら、カイ・フランクのデザイン)、

小澄正雄さんのしのぎグラス。


  • 2016.06.30 Thursday

天徳院 (東福寺塔頭めぐり)

東福寺駅近隣に住まいしているにもかかわらず、東福寺の塔頭にはほとんど行けてないわたし。なんてモッタイナイと思い、いざ、塔頭めぐりの旅へ(って、徒歩数分)。

 

まずは"桔梗の寺"として知られる「天徳院(てんとくいん)」から。

 

桔梗は初夏が見頃です。梅雨の雨でしっとりと濡れたスギゴケと、桔梗のコントラストが新鮮でした。妙にのどかで、ふわふわした気分に……。空中庭園にいるみたい、なぜだか。

 

 

 

 

 

 

ところで、ところで。桔梗の根は、漢方では生薬として使われることがあるそう。「桔梗湯」なるものもあり、咳や喘息を止めてくれるそうな。

 

そして、もうひとつところで。こちらの寺院は 俳人「 萩原井泉水(はぎわらせいせんすい)」が、ある期間隠棲した場所なのだとか。井泉水といえば、季語無用! 自然のリズム万歳!と、自由律俳句を提唱した人。門人に種田山頭火ら。有名な句に「空をあゆむ朗朗と月ひとり」「月光ほろほろ風鈴に戯れ」「うちの蝶としてとんでいるしばらく」など。好きな俳句、多いです。

 

「美し骨壺 牡丹化(かわ)られている」は、絶句(最後の作品)。牡丹に生まれ変わって、花瓶にいけられましょう、という意味かしらん。なんてロマンティック。

 

 

天徳院

http://www.tentokuin.jp/tera/haikan.html

 

 


  • 2016.01.08 Friday

「蟹塚縁起」(再読)

 

絵本『蟹塚縁起』
梨木香歩・作、木内達朗・絵
理論社

好きな部分。
「押し掛け嫁は、横歩きで板の間に上がり、また横歩きで降りていきました。最初は壁に沿ってはたきがけしていたり、雑巾がけしていたりしたので 横歩きが不自然ではなく、わからなかったのです。とうきちは合点がゆき、『さてはおまえは蟹じゃろう』」(本文より)。

再読してみて、この話は主人公とうきちの輪廻のはなし、恨みを手放し、カタルシスを得る話だったと気づき。でもそういうディープな主題より、やっぱり、上のクスッとくる部分が好きなのでした。おお、蟹よ!



<メモ>
*六部……六十六部とも。回国巡礼僧。法華経を六六部書き写し,日本全国六六か国の国々の霊場に一部ずつ奉納してまわった僧。鎌倉時代から流行。江戸時代には,諸国の寺社に参詣又は巡礼する遊行の聖。

  • 2014.11.24 Monday

ホラ。


なんとなく最近もやもやするなあ、
なんでだろうと思っていて、

ああそうか。軽いウソとかエイプリールフールとか、
妄想とか、目に見えないヘンテコなものとか
が自分の周りに足りてないんだと気づいて、

ほっとして、今月のGINZAをパラパラ見てたら、
スタイリストとの近田まりこさんが、
私のぼんやりが思っている以上のことを、
しごくスマートに書いていらして、
なんだかスッキリした。

ファッション誌だから、もちろん
ファッションに結びついてるところもスマートで。

写真は、九州の陶芸家、岩田圭介さんのカップ(ボウル?)。
フランス滞在時に焼かれたものだそう。
絵柄はヴィンテージのリモージュ焼の転写シール。
現在、岩田圭介さん美智子さんのご夫妻の仕事展 開催中。



  • 2014.11.24 Monday

ことのがら。

昨日の京都新聞に、哲学者の鷲田清一さんの寄稿文がのっていた。
今年京都賞を受賞された染織家の志村ふくみさんについて語ったものだったけれど、
印象的だったので、引用をば。

「織物のことをラテン語でテクストゥムというが、
 ここからテクスタイル(織物)とテクスト(文)
 という近代語が生まれた。
 それらはともに「あや(綾・文)」という独特の
 風合をもち、その風合は
 テクスチュア(肌理)ともいわれる。
 
 (途中略)
  
 くわえて戸井田道三がかつてこんな指摘をしていた。
 文(あや)はものごとの「経緯(縦糸と緯糸)」を
 あらわすものであり、
 語られる「事柄」とは事(=言)の柄(=がら)
 である、と。」

  • 2014.06.26 Thursday

Hygge(島原にて ワン)

先月島原界隈の取材の合間に休憩させていただいたカフェ
Hygge(ヒュッゲ)さん」。
素敵でした。

壁がアートです。カッコイイ。


小上がりの空間では、
古いうつわや古道具を売ってらっしゃいます。
右奥に写っているグリーンのお皿、
手前の白い鉢は、バリ島の古いものだそうです。
すごくモダン。そして、安いのです。大皿で2000円とか。
(即購入!)


こちらは染付など。だった気が、、。
すぐアップしないからこういうことに。
違ったらごめんなさい。


キリムの上に、竜宮城みたいな絵付けがキッチュな
ベロ藍のお皿。


カフェでは、デンマークの紅茶「A.C.PERCH'S」の紅茶(茶葉も買えます)
のほか、フランスの紅茶、中国茶、自然派ワインがいただけるそう。
お砂糖入れのシルバーもカッコイイ!
写真はフランスのミントティー。とっても美味しかったです。
ごちそうさまでした。


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Hygge
京都市下京区西新屋敷中堂寺町74
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  • 2014.06.22 Sunday

石の動物園


右京区の、とある世界遺産の寺院の中。

そこでは、大きな石たちのサファリパーク。


回遊式庭園の至るところに巨石アリ。

何が素敵って、どの子も、木々の間からこっそり
顔をのぞかせている感じ。これ見よがしじゃないところ。



ひっそりと、ささやかに。。


草木に隠れながら(隠れられてないけど)、


時にコケと一体化しながら、、


この子はドーンと!

森の向こう側から、無数の参拝客や観光客をじっと
眺めている姿が、たまらないんです。


さて、正解は。

龍安寺でした。 

  • 2014.06.20 Friday

御免あれ。


昨日のブログの小さなおまけ。

「御免あれ」って自分で書いて、ふと思い出したのが
能の『橋弁慶』という演目で、五条橋(今の松原橋)で
義経とやりあって負けた弁慶が
「降参申さん御免あれ」というシーンがあって、
(降参いたしましょう。どうかお許しください)
なぜだか(なんでだろ?)好きなシーンなのでありました。

同時に、昔から「御免あれ」というのだと思うと
これも感慨深く。ネットでちらりと調べただけなので不確かですが、
鎌倉時代くらいから使っている言葉らしい。

このシーンが好きな理由はいろいろあるのだけど、
初心者用の謡本の挿絵が、ちょっとコミカルに見えるから、
というのも一つの理由。
あんな長刀振り回して戦ってたのに、
あっさり(?)参った!みたいな。義経すげー!みたいな。

イラストがあるかないかで、モチベーションはかなり変わるはず!
意外とお能って、アマチュアの初心者にやさしい世界なのかも。

(写真は、観世流謡初心読本 上より)

  • 2014.06.19 Thursday

もののけステップ


水曜からギャラリーPARCさんで始まった展覧会
noh play」を見てきました。

能楽師 林宗一郎さん × 現代美術家 ヤマガミユキヒロさん
のコラボレーション作品。
今日はお二人のトークもあり、大満喫。

今回初めて能にふれ、あえてまっさらな状態で
作品づくりに取り組んだヤマガミユキヒロさんが、

 ・能とは、元来神に捧げる芸能としてはじまったものであり、

 ・神様やら死者やらが舞台に降り立ち、この世とあの世の境目の
  時間や場所である「あわい」を描くものであり、

 ・つまりそのとき、舞台空間周辺は、
  ちょっとした日常のエアポケット的存在になるものであり、

 ・かつては屋外の能舞台で、一日かけて上演されていたものであり、

 ・今よりももう少し動きが軽やかであったであろう
  (=上演時間が短かったという説からの推測)

などなどという、能の世界観を誰よりもピュアに直感的に
捉えていることに驚きつつ、その感度の高さにひたすらやられてしまったのでした。

そして、ヤマガミさんの作品の中に降り立ち、
能を舞った林宗一郎さんもまた、
彼自身が今考えていらっしゃる「屋外」というキーワードと、
この作品が不思議とリンクしていたり、

今回の作品への関わり方が、いい意味で手探りであるがゆえに、
どことなくふわりとした浮遊感があって(あくまで感覚として)、
これまた少し神がかっている気もして、なんだか面白いのでした。

なんだか曖昧模糊としており、御免あれ。
6月29日までなので、ぜひともに。
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profile
ヤマグチノリコ / writer, editor
1977 新潟生まれ
1996 東京へ
2008 京都ヘ
http://kyotosumu.jugem.jp
works
Books
『東京うつわさんぽ』共著
『京都こっとうさんぽ』共著
『京都おかず菜時記(小平泰子著)』 企画
『京都うつわさんぽ(沢田眉香子著)』編集
『ミソジの京都』(高橋マキ著)』編集
ほか

Web 連載
『京都 | 拠点 』(青幻舎 Web)
椿屋 山田涼子さんとの共同連載です

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